|
【ピンホールカメラとは?】 小さな穴を通すと、その反対側に像が(さかさまに)写ります。その位置にフィルムを置けば感光して…すなわち写真が写ります。カメラの原点とも言える、これだけのシンプルな仕掛けです。 もし暗室をお持ちで、ご自分で現像が出来る方なら、箱の内側の1面にフィルムを貼り付け、その逆側の1面に小さな穴をあける…これだけで写真が撮れてしまいます。ただしこれでは、フィルムの脱着を暗室で行う必要があります。暗室が無い場合、または、続けて何枚か撮影したい場合には、フィルムの巻上げ機構を組み込む必要があります。あるいは、ポラロイドフィルムを使うという方法もあります。 |
【ピンホールカメラ1号機】 ポラロイドフィルム(4×5)使用。ポラロイドのホルダーに合わせて紙で箱を作り、ピンホールとして銅板に小さな穴(直径約0.5ミリ)を開けたものを貼り付けてあります。この銅板の上にスライドできる蓋(シャッター機構)を付けました。 ポラロイドフィルムのおかげで、現像の手間が省け、すぐに画像を確認できます。しかし、ランニングコスト(フィルム代)が高いのが難点です。 通常のピンホール写真(外の風景を写す)の他に、フォトグラム(箱の内部に物を入れてその影を写す)にも使用します。 作例は、Galleryの「01. Pinhole Graffiti 1」。 |
【ピンホールカメラ2号機】 「大人の科学」に付いていたピンホールカメラ。ハンパなファインダーもどきが付いているおかげでかえって画角が決めづらい、現像キットも何やら面倒くさい、などにより…ほとんど使われず。 |
【ピンホールカメラ3号機…EOS620
改】 ポラロイドフィルムの値段の高さに音を上げ…35ミリフィルムを使って、ピンホール写真を撮ろうと試みました。一眼レフのボディキャップにピンバイスで穴を開けただけの簡単改造です。巻き上げ機構も露出計も、カメラ側のものが使えるので、これは楽ちん。 1号機と同じ大きさの穴にしても、フィルムサイズが違うせいか、かなり甘い(ボケた感じの)画像になります。これを活かした不思議な感じの写真にするなら良いでしょうが、普通に撮りたければもう少しシャープに写って欲しいと思います。まだ改良の余地がありそうです。 作例は、Galleryの「02. Pinhole Graffiti 2」。 |
【ピンホールカメラ4号機…EOS
Kiss Digital N 改】 一眼レフのレンズの代わりに、穴を開ければピンホール。…ってことは、デジタル一眼でも可能なはず!と思い立って、早速実験! 3号機よりさらに甘い画像になります(おそらくセンサーの面積の関係上)。その反面、センサー上のゴミなどはくっきり写ります。普通の「写真」と思えば難ありですね。でも、計算どおりにいかない面白さはありますし、デジタルなのでコストは安いですから、今後もいろいろ実験してみたいと思います。 作例は、Galleryの「13. Fake Toy Camera」。 【御注意!】 |