ミネルバの損害状況報告…。
「メインエンジンに深刻な損傷はありません。
…ですが、火器と船体にはかなりのダメージを負いました」
「モビルスーツも、セイバー、ウォーリアが大破、ファントムが中破と厳しい状況です」
「ジブラルタルまで、もうあとわずかだというのに…、
またここで修理と補給待ちというのはつらいけど、仕方ないわね」
タリア艦長も渋い顔。
「毎度毎度、後味の悪い戦闘だわ。敗退したわけでもないのに…」
…そういえば、毎度単艦で地球軍と戦うミネルバを不思議に思っていたんですが、
ミネルバは戦局を考えて動いていた訳ではなく、単にジブラルタルへ入ることが
優先だったのかな?…と、ちょっと納得。それにしても、キツい道のりですけどね。アークエンジェルには、すでに大量のオーブ兵が移乗している。
アマギ一尉は、カガリにトダカ一佐の最期の言葉を伝え、共に戦いたいと…。
そこで泣き出すカガリを止め、キラが言う。
「今、僕たちにわかってるのは、このままじゃダメだっていうことだけです」
「でも、何をどうしたらいいのかは…わからない。
たぶんザフトを討ってもダメだし、地球軍を討ってもダメだ。
そんなことは、散々やって来たんですから。
だから、憎しみが止まらない。戦いが終わらない。
僕たちも…戦い続けるから、本当はダメなのかもしれない。
僕たちは、たぶんみんな、きっと…、
プラントも地球も幸せに暮らせる世界が欲しいだけなんです。
だから、あの…皆さんもそうだって言うんでしたら…あの…」
それを受けてアマギ、
「無論です、キラ様。
仇を討つためとか、ただ戦いたいとか、
そのような思いで我らはここに来たのではありません。
我らはオーブの理念を信望したからこそ、軍に身を置いたオーブの軍人です。
ならば、その真実のオーブのためにこそ戦いたい。
難しいことは承知しております。
だからこそ、我らもカガリ様と、この艦とともにと…」
「わかりました。失礼なことを言ってすみません。よろしくお願いします」
「いえっ、こちらこそ!」
一斉に敬礼するオーブ兵。戸惑うキラ。笑うマリューさん。
…って、いつの間にかキラが隊長になってます(謎)。
…やっぱ監督さん、重要なことはキラに言わせるよね…(笑)。
…ところで、ユウナはどこ行ったんですか!?(爆)
…むしろ私は、アマギの後のサイ似の眼鏡男が気になっていたんですが(蛇足)。
…久々にいっぱい突っ込めて嬉しいです(私信)。
唐突にシャワー。
これってタリアさん?
…髪を固めてないとわかりにくいです。
おまけに必然性も無し…サービス、サービスぅ!ですか?
医務室では、ステラがいよいよ危ない。
目のまわり黒くなってるし…。
シンを突き飛ばし、ステラに注射する看護士。
…この時「覚えとけよ!ぜってぇ~、やり返す!」と心に誓うシンであった。
シンの戦いぶりを整備士たちに話す…メイリン。
それよりもアスランのことが気になる…ルナマリア。
そこへ来たシン…アスランのことを問われ、
「派手にやられてたからね、フリーダムに。
部屋でどーんと落ち込んでんじゃないの?
あんま強くないよね、あの人。
な~んで、あれでFAITHなんだか?
昔は強かったってやつ?」
…シンの中で、一時的に上がっていたアスラン株ですが、
再び暴落してしまった模様です。
停泊中の地球軍艦。
オクレ兄さん、ひとりで最適化中。
ジブリールの言葉を思い出すネオ。
「何のために戦うのか…、
そんなことを考え始めたら、終わりだな…俺たちは」
廊下で、シンは艦長と医師の会話を立ち聞きしてしまう。
ステラの命は、もはや時間の問題。
もし生きたまま連れ帰っても、サンプルとして実験動物並みの扱いになってしまう。
それを聞いて驚き、そして決意を固めた様子のシン。
…廊下で機密事項をペラペラと…迂闊だぞ!艦長!
あなたもシンに「な~んで、あれでFAITHなんだか?」と言われますよ。
甲板では、たそがれているアスラン。
そこへ来たシンが悪態ついて行く。
「そうやって偉そうな顔したって、何も出来なきゃ同じです。
悪いのは全部地球軍なんだ!
あんただって、それと戦うためにザフト軍に戻って来たんでしょ!
だったらもっと、しっかりしてくださいよ」
…このセリフ、良く良く考えると、単にアスランに当り散らしてる訳じゃないんですね。
この時すでに、ステラを返す決心をしているシン。
好きな女を守る…人としては良いことだけど…。
勝手に敵兵を連れ出す…軍人としては最悪なことで…。
シンの心の中でも葛藤が…でも、こんなヘタレ先輩には相談できない。
そういう気持ちを吐き出した叫びのようです。
…それにしても今日のシンは、ポイントポイントいい所に現れます。
そして今までセリフが少なかった鬱憤を晴らすかのように、喋る!叫ぶ!
近頃、キラの強さが際立ち、タイトルバックもフリーダムに奪われ…、
やっと主役としての危機感に目覚めたのでしょうか?
そして、いよいよシンが動く!
ガイアのデータを調べ、そして医務室へ…。
(さっき俺を突き飛ばした看護士と違うっぽいけど…えーい、やっちまえ!)
ラリアート一発で看護士を気絶させ、ステラのベッドを運び出す。
格納庫に向かう途中、警備兵に見つかるが、
そこで援護に現れたのは…レイ!
「お前は、戻って来るんだな?」
「当たり前だ!」
「なら急げ!ゲートは俺が開けてやる」
「あ?」
「どんな命でも生きられるのなら、生きたいだろう」
ステラがいなくなったことが見つかり、艦内に警報が鳴り響く。
しかし、レイがゲートを開け、インパルス発進!
艦長室に連行されるレイ。
アスランと警備兵を下がらせ、レイに問う艦長。
「どういうこと?レイ?これもあの人からの指示かしら?」
「今回のことは私の一存です。通常の処分をお願いいたします。
シンは彼女を返しに行っただけです。必ず戻ります」
…レイはあの人(議長)と特別な関係にあり、
その指示によって、独自の行動をとる場合がある。
そして、それを艦長も知っている…ということですね。
近頃、レイの身辺も慌しくなって来た感じです。
ネオにひとりで迎えに来るよう、通信を送るシン。
「罠だとしても、何かしてみなけりゃ何もわからん」
ネオは、ひとりウィンダムで、シンの待つ島へ来る。
降りて来たネオに、叫ぶシン。
「死なせたくないから返すんだ!
だから、絶対に約束してくれ!
決して戦争とか、モビルスーツとか、そんな死ぬようなこととは絶対遠い、
優しくて暖かい世界へ彼女を返すって」
「約束…するよ」
そう言ったネオに、ステラを渡す。
そして最後に、「忘れないで」…と、ステラに貝殻の入った壜を握らせる。
朝焼けの空に、飛び去るインパルス。
ステラを抱え、見送るネオ。
…終…。
シンがステラを返す、重要な場面だったのですが、
案の定、前作でキラがラクスを返した時とそっくり。
この作品のスタッフは、同じパターンの繰り返しが大好きなようですね。
オーブ兵の中のオレンジ眼鏡とか、「お前は、戻って来るんだな?」というセリフなど、
いないはずのサイ君の影もちらちらと…。
主役らしくシンが活躍したのは「想定の範囲内」ですが、
レイが意外な動きを見せてくれました。
「命」にこだわりを持っているようでもありますし…、
もしや、そろそろ出生の秘密も明かされますか!?
ユウナは、アークエンジェルにも連合艦にもいなかったようですが、
もはや海に捨てて来られちゃったのでしょうか?
ステラたんは、何かもうげっそりしちゃって、
「ステラかわいいよステラ!」とは叫びにくい感じです(苦笑)。
ところで、シンはネオと初対面だと思うのですが…。
あの仮面には驚かないんでしょうかねぇ???
ステラの扱いを約束させるよりも前に、
「怪しいヤツ!仮面を外せ!」って言うんじゃないの…普通は。
次回「明けない夜」
業火の道、なぎ払え!デストロイ!
デストロイ、もう出るんですか?
パイロットはステラじゃないのでしょうか?
ガズウートやバクゥが一見活躍してたけど、たぶん根こそぎやられちゃうんだろうな。
そして、アスランも何かやらかすの???
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