インパルスから降りたシンは、拘束され艦長室へ連行される。
理由を問うタリア艦長に、シンは…、
「死にそうでした。艦長もそれはご存知だったと思いますが…」
…と、暗に立ち聞きをほのめかす発言。
「いくら連合のエクステンデッドだからって、ステラだって人間です。
それをあんな風に…解剖した時にデータが取りにくくなるとか、
『あんなの』とか…、あの子が死ぬってこと、誰も気にもしない。
地球軍だってひどいけど、艦長たちだって同じです!それじゃあ!」
…でもね、シン君、ステラを返したのはそういう人道的な話じゃなくて、
ステラに惚れたから…じゃないの!?命令違反という点において、あくまでシンを叱責する艦長。
司令部から通達があるまで、営倉入りを申し渡す。
営倉では、レイの隣室に入れられるシン。
「ごめん」と壁越しに言うシンに、レイは、
「何がだ?」
「お前に詫びてもらう理由などない。俺は俺で勝手にやったことだ」
「無事に返せたのか?」
「なら、良かったな」
ぶっきらぼうなようで優しい言葉を返す。
そこへ来たアスラン、
「ステラも被害者だ」と言うシンに、
「彼女は連合のパイロットであり、彼女に討たれたザフト兵も沢山いる」
などと、余計なことを言っちゃいます。
「自分の意思で戦場を去ることも出来ないのなら、下手をすればまた…」
と、さらに追い討ち。
…おいおいアスラン、それは今ここでするべき話じゃないだろう…。
と思っていたら、レイが言ってくれました。
「今そんな話をしたって、何もならない」
「終わったことは終わったことで、先のことはわからない。
どちらも無意味です。
ただ祈って明日を待つだけだ。…俺たちは皆」
突然、悟ったようなことを言うレイに、驚くシンとアスラン。
…それにしても、警備兵が出て行くのを待ち伏せていたから、
もっと大それたことをするのかと期待していたんですけど…、
結局、余計なこと言って混ぜ返しただけですか?アスラン!?
チェスを玩ぶあの人は、シンとアスランの軋轢をご存知なのでしょうか?
…あ!もしかして、盤の上のチェスでは飽き足らず、人間チェスがやりたくて、
わざと対立が生まれるように仕向けているんですか!?
ロシア平原、地球連合軍地上空母「ボナパルト」。
…ボナパルトと言えば、ロシアで大敗したナポレオンですよね。
ロシアに配備する艦にしては、縁起悪い名前のような気がしますけど。
そこへやって来たのは、ファントムペイン御一行様。
「何だって、こんな死にぞこないみたいなのまでわざわざ…」
ステラのこと忘れて、悪態つくオクレ兄さん。
「君らは知らないことが多過ぎるんだ。
今さら、それも知らなくていいことさ」
最近は軽口叩かず暗い雰囲気のネオ。
…シャワー浴びる時は、やっぱり仮面外すんですね。
ミネルバ追撃の任を解かれ、デストロイを使いユーラシア西側を制圧するように、
ジブリさんから指示される。
浮上し、スカンジナビアのドックに入るアークエンジェル。
スカンジナビアが拠点だと寒いから、艦内に温泉があるんだそうで(強引)。
カガリとオーブの皆さん、ご歓談中。
アマギさんは鼻でかい!(あそこもでかいの?)
サイもどきも喋った~!
カガリたん、要は頑張るからちょっと待っててね…という話。
「オーブのために!ジーク・アスハ!」
そんな勢いで盛り上がるオーブ一同。
海を見ているキラの所に来たのはマリューさん。
ひとりで頑張ってるキラをねぎらう。
自分のしたことは間違いではないかと、悩むキラに、
「大切な誰かを守ろうとすることは、
決して馬鹿げたことでも、間違ったことでもないと思うわ。
世界のことは確かにわからないけど…。
でもね、大切な人がいるから世界も愛せるんじゃないかって、私は思うの」
言いながら、ムゥのことを思い出したりするマリューさん。
「いつかきっと、また手を取り合える時が来るわ。あなたたちは」
…この会話、表面的にはキラとアスランのことを言っているんですけど…。
死んだと思っていた大切な人が実は生きていて、対立するかもしれない、
マリューさん自身の未来を暗示しているように思えて、せつなかったです。
デストロイを前にした、ネオとステラ(&オクレ)。
「ステラもこれでまた戦わないとな」
「でないと、恐いものが来て、私たちを殺す」
すっかり悪いおじさんモードのネオ。
「恐いもの…、無くす!」
ステラが戦闘モードになり、デストロイ出撃!
「けど、なんで俺には、あれくれねぇんだよ」と不満そうなスティングに、
「適性なんだ!ステラの方が効率がいいと…データ上でな!」
言い捨て、発進するネオ!
一方、ミネルバでは、
司令部からの通達に目を丸くする、タリアとアーサー。
本来、銃殺になってもおかしくないことなのに、
「本件については不問に付す」
「え~っ、一体これはどういうことですか?」
思わず叫んでしまう、アーサー。
解放されたシンは、ますます増長!
艦長たちを睨みつけ、アスランには全く棒読みの挨拶、
「ご心配かけました。もう大丈夫です。いろいろとありがとうございました」
「司令部にも、俺のことわかってくれる人はいるみたいです。
あなたの言う正しさが全てじゃないってことですよ!」
デストロイはザフト軍を一蹴し、街を焼き払う。
その情報は、アークエンジェルにも伝わる。
「行きます!マリューさん!」
出撃するキラ。
デストロイの一部と化したステラたん。
「やっつけなきゃ。恐いものは…全部!」
…終…。
なんというか、シンの増長ぶりが…あそこまで行くとは。
むしろこの出来事で、命の大切さを知ったはずなのではないのかなぁ?
もうちょっと慎ましく行こうよ…ねぇ。
でも、たぶん次にステラと会う時は、思い切りヘコむはずなので、
対比のため、あえて天狗になってる描写なのかな…?
今回、流れとか演出的には割と良かったですね。
キラたちのことを言いながら、自分のことを語っているようなマリューさんのセリフ。
…とにかくせつなかった!
軽口が無くなり、暗くなったネオ。
…これも何かの伏線ですか?
デストロイの圧倒的な破壊力の描写。
…迫力ありました。
アーサーの天然リアクションぐらいでは和めないぐらいに、
雰囲気は重くなって来ましたけど…。
来るべき対決に向け、いよいよ盛り上がって来た感じです。
次回「ステラ」
暗黒の空、切り裂け!フリーダム!
デストロイ vs フリーダム vs インパルス…三つ巴になるのでしょうか?
その割に、妙にオクレ兄さんが映るのが気にかかる。
…もしや、アウルの二の舞ですかぁ!?
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