GUNDAM SEED DESTINY IMPRESSION

第47話「ミーア」


カバンの中から出て来たディスク(日記)を見ながら、ミーアの足跡を辿る。
…はい、案の定総集編でした。

「今さら総集編なんて」という批判をかわすためか、
新規カット、ミーアのセリフ、新曲まで織り交ぜて…追悼特集みたいな構成。
新曲?「EMOTION」は、「SUIT CD (8) ラクスクライン×ミーアキャンベル」の収録曲だとか…。

ミーアのファンは楽しめた(というか悲しみを新たにした)と思うのですが、
とりあえず客観的に見ても…、
ラクスの身代わりに抜擢された普通の女の子の心情の変化、
議長やアスランに対する気持ち、戦争を終わらせるための使命感…などなど、
これはこれで上手くまとまっていて、飽きずに見られました。

残りの尺を気にして、「本筋の話をやらなくて大丈夫なのか?」
…なんてことはファンが気にしても仕方ない。
与えられた物を素直に楽しめ!ってことですね。
(福田議長閣下の「デスティニープラン」進行中!?)

当初、議長に言われるまま身代わりとして動いていたミーアは、
戦争の状況(特に連合の非道)を見ているうちに、
本当に自分の言葉で世界を変えようという意識を持ちはじめる。
アスランに対しては…、
ミーアは演技では無く、アスランのことが気に入っていた。
アスランが自分を避ける態度だったのは、ラクス一筋なのかと思っていた。
そして、(正しいはずの)議長の言葉に従わないアスランを理解できなかった。

アスラン「俺が最初に認めなきゃ良かったんだ。
  こんなことはダメだと…」

キラ「でも、やっぱり、すぐにそんな風には言えないよ。
  後になんないとわかんないことも多くて」

キラ「ラクスはこうだからって、決められるのは困る。
  そうじゃないラクスはいらないとか…。
  そんな世界は傲慢だよ」

ミーア「ラクス・クラインって、本当は何だったんだろう?
  誰のことだった?…あたし?
  議長は大丈夫って言ってた。
  あたしが世界を救ったって。
  そうだよね?あたしがやった!
  だから、あたしは…。
  あたしが…」

花に埋められたミーアの棺が運び出される。

そして…(ジョン・ロードばりの激しいオルガンをバックに)議長の演説が始まる。

「我々は今度こそ、もうひとつの最大の敵と戦って行かねばならない。
 有史以来、人類の歴史から戦いの無くならぬ訳…、
 それはいつになっても克服できない、我ら自身の無知と欲望だということを」

「我々はもはやその全てを克服する方法を得たのです。
 全ての答は、皆が自身の中に既に持っている」

「それによって人を知り、自分を知り、明日を知る。
 誰もが皆、幸福に生きられる世界になれば、
 もう二度と戦争など起きはしないだろう」

「これこそが繰り返される悲劇を止める唯一の方法です。
 私は、人類存亡をかけた最後の防衛策として、
 『デスティニープラン』の導入・実行を、今ここに宣言いたします!」

…終…。

ミーア「ラクス・クラインって、本当は何だったんだろう?
  誰のことだった?…あたし?」

流して見ちゃうとそれまでなんですが…、
良く良く考えると哲学的というか、重みのある言葉です。
「えのっち」って何だろう?…う~む???

「ミーア」というタイトルでありながら、実はミーアは前座で、
終わってみれば…議長がトリを取ってました。
そして、「デスティニープラン」実行宣言!…がなされた次第です。
しかし、人々の混乱ぶりを見るに、根回しは不十分、独断専行のようです。
…そして、視聴者への根回しも不十分な強引な展開は、
 演出より演説
(=池田氏の声)に頼り過ぎのようです。

「(戦争の原因は)自身の無知と欲望」
戦争を無くしたければ、欲望を捨てろ!…と?
唐突にそんなことを言われ、民衆は混乱しています。
これでは一気に議長万歳!とはならないでしょうし、
それをおさめる議長の算段は…果たして?

そういえば、ドムの3人はAAにいましたね。
…まだ出番はありますか?踏み台にされますか?

次回「新世界へ」
その定め、貫け!デスティニー!

新世界って、大阪の通天閣のあたりですよね…。
でも、みんなでそこへ行こう!…という話では無いようです(爆)。


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