今回は総集編なのかと思いきや…、
むしろイメージビデオみたいな作りに思えました。
とりあえず新セリフ(独白部分)だけ追ってみましょうか。
前半はアスランが語ります。俺は…何でこんな所にいるんだろう?
前の戦争で、戦うことの虚しさを知ったはずだ。
だからオーブにいた。
戦争を止めようとした。
が、なのに、何故?
確かに焦っていたかもしれない。
何も出来ないでいる自分が嫌だったのかもしれない。
だから、俺にも出来ることがあるはずだった。
全ては俺の甘えだったのか?
メイリンまで巻き込んで…。
結局、何も出来ないまま。
俺が欲しかったのは、明確な答だったのかもしれない。
だから議長の言葉を信じたのか?
すがるべきものとして?
いや、すがったんじゃない。
その言葉に真実を見たからこそ、俺はもう一度剣を手にしたんだ。
そして俺はミネルバと共に戦った。
戦争を止めるためには、戦う他に道は残されていなかった。
それが一日でも早く戦争を終わらせることになると信じて。
でも、キラは戦場を混乱させるばかりだった。
俺にはキラがわからなくなった。
キラと俺の道はぶつかり合うはずはない。
同じ方向に向かっているはずなんだ。
なのに、何故戦う…俺とキラが。
議長の言葉は、どこまでも心地良く、どこまでも正しく思えた。
でも、その裏にある真意を知った時、何もかもが信じられなくなった。
確かに俺は、彼の言うとおりの戦う人形になんかなれない。
いくら彼の言うことが正しく聞こえても。
脱走した訳じゃない。
ただ真実が知りたかっただけだ。
信じられるものが欲しかっただけなんだ。
キラ、行け!
…後半はキラにバトンタッチ。
あの日、ラクスを襲ったコーディネーターの暗殺者と戦ったその日から、
僕はまたモビルスーツに乗っている。
そして、今もまた、僕はラクスとエターナルを守るため宇宙を目指す。
無事でいて、ラクス。
僕がすぐに助けに行くから。
どれだけ傷付け合って、どれだけ血と涙を流せば、戦いが終わるのだろう?
後に残るのは、癒しようの無い悲しみと、やり場の無い怒りと、
限りの無い憎しみの連鎖だけだというのに。
そして、戦いの果て、僕はフリーダムという名の剣を砕かれてしまった。
アスラン、君は言ったよね。
こんな愚かな争いを一日も早く終わらせるために、
プラントは、デュランダル議長は戦っているんだって。
僕やマリューさんたちのしていることは、ただ悪戯に戦場を混乱させているだけだって。
でも、それは本当にそうなんだろうか?
確かに、君の言うこともわかるけど。
でも、ラクスが襲われたあの時に、僕は感じた。
何かとてつもなく大きな意志と力が、この戦いの影でうごめいているのを。
何故ザフトは、アークエンジェルを攻撃するの?
そして、何故…今またエターナルを沈めようとしているの?
アスラン、君は僕の問いに答えられるの?
君が信じるように、デュランダル議長を信じることは、僕には出来ない。
だって、戦いのない世界を作るためだからと言って、
こんなにも多くの血を流さなきゃならないなんて。
どうしても、僕には正しいと思えないから。
戦いによって勝ち取られた世界は、また新しい戦いを呼んでしまうんだ。
アスラン、君はウズミさんが言ってたことをまだ覚えているかい?
「このまま進めば、世界はやがて認めぬ者どうしが際限なく争うばかりのものとなろう。
そんなもので良いか?君たちの未来は?」
だから、今度こそそんなことにならないようにって、
カガリも君も頑張って来たんじゃない。
戦いじゃなく、言葉で…話し合いで分かり合える道を探そうって。
君と僕に出来るのは、確かに、ただ戦うことだけなのかもしれない。
そして、戦いからは何も生まれないんだ。
でもラクスやカガリたちは、一生懸命未来を切り開こうとしている。
その努力を打ち砕こうとするなんて、許せないじゃない。
だから僕は、まだ戦ってるんだ。
いつか全ての戦いが終わって、誰もが心から笑って、手を取り合える時を迎えるために。
僕たちは、その日のためにここにいる。
そうでしょ?アスラン。
果てしの無い戦いの連鎖から世界を解き放ち、自由な未来を築くために。
…終…。
【塗り絵キャンペーン】
今回のエンディングでは、ザクザクキャンペーンの応募作ご披露。
結局、お子様のための思い出作り企画だったんですか~?
今後、本編登場はあるのか?
【彼氏彼氏の事情】
さて、冒頭でも書いたとおり、映像的には総集編というよりも、
イメージビデオというかミュージッククリップ(特に後半)というか…。
そして、こうやってセリフを並べてみると、
「戦争反対と言いつつ戦争に身を投じた、アスランとキラの事情(言い訳)」
さらに見方を変えると、
「アスランとキラ…愛の交換日記」
そんな風にも受け取れますね。
【「One for All」と「All
for One」】
今回、ふたりの独白で今までの流れを整理した所で…思ったのがこれ。
「One for All」…議長サイドの主張。
個人はその適性を活かして、世の中に貢献するべきである。
「All for One」…キラ&アークエンジェルサイドの主張。
世の中のせいで個人を犠牲にしてはいけない。自由こそが大切である。
どちらも一理あり、これが対立している所がこの争いの根なのかな?と。
本来、「One for All」と「All for One」って並べて語られることが多い言葉で、
どちらも両立する落とし所があるはずなんですけど…。
果たして、キラが言うように話し合いでそれが見つかるのでしょうか?
【アカツキが金の理由】おまけ…ネタ考察、その1。
参考文献 「雨の暗殺者」 by 鳴海章
「被せたように見えるけど、実はな、これ、全部純金なんだよ。(中略)
おれは口の中に一財産持ち歩いてるんだ」
元組長のセリフ。
自分の歯を全部金歯に変え…「地獄の沙汰も金次第」
別荘(刑務所)に入った時にも、これが役立つのだと言う。
つまりアカツキは、ある意味アスハ家の非常持ち出し用財産なのです。
MSなら、それ自体動けるので持ち出しは容易。
戦いとは武力だけではない、経済力が必要な場合もある。
カガリがお金に困った時のため…ウズミさんの思いやりですな。
【(ネオ+ムウ)÷2】おまけ…ネタ考察、その2。
参考文献 「天使の爪」 by 大沢在昌
「カラテだけではない。この中にいて、君は気づいていないかもしれないが、
非常に優れた視力や聴力、反射神経などを、君はハンの肉体から得ている」
セルゲイ・レドフスキーの脳をアレクサンドル・ハンの肉体に移植した、コワルスキーの言葉。
ネオとムウの関係性について、
つい今までの流れから「記憶操作」とか「クローン」という方に考えがちですが…。
ひょっとすると、「脳移植」という可能性もあるのではないでしょうか?
つまりネオの脳がムウの身体に移植されたとすれば、記憶はネオで見た目はムウ。
AA内での通信方法などは身体が覚えていた…とすれば辻褄も合う。
仮面を被っていたのは、術後の頭部の保護のためとも考えられます。
しかも、ヤキン戦の後なら、重傷者も多かったでしょうし、
…頭部の損傷は大きいがそれ以外の身体は問題ない者、またその逆パターンも…
披験体には事欠かなかったはず。
これに関しては、近々本編で明かされる時が来るのかもしれませんが、
ひとつの仮説ということで…。
次回「自由と正義と」
一陣の風となれ!ドム!
アークエンジェル vs ミネルバ…正面対決!
ドム登場!新ジャスティスも!
ネオはスカイグラスパーもらって解放?
次週の放送は5時からだそうで…ご注意ください!
「リフレイン」…勢いで書いてしまったホーク姉妹バージョンはこちら!
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